病院搬送拒否死亡問題 全重症患者 受け入れへ
県立中央 連絡会議で改善方針
富山市内の交通事故で重傷を負った女性(73)が、市内三病院から受け入れを断られた後に死亡した問題で、県は二十九日、富山市内で連絡会議を開いた。三病院の正副院長や市医師会長が、救急患者の受け入れ改善策を報告し、県立中央病院は原則すべての重症患者を受け入れる方針を示した。
今回の問題では、夜間救急当番だった富山市民病院が外科で患者五人を治療中で、足を切断した重傷患者の治療は不可能と判断。富山大病院も担当医が手術中だったため搬送を断った。重症救急患者を受け入れる三次救急医療機関の県立中央病院は、当番日でなかったため、治療できる外科医がすぐに駆けつけられる場所にいなかった。
県が四月から運用している搬送と受け入れの基準では、連絡開始から三十分以上経過しても搬送先が決まらない場合、県立中央と厚生連高岡の両病院が受け入れを調整するとしていた。しかし今回、各病院の体制不備などで基準が機能しなかった。
今後の対応で、県立中央病院は受け入れ態勢確保とともに、休日や夜間に病院からの連絡で駆けつける「オンコール医」には、搬送の可否を問うのではなく、診察を要請するとした。この医師が来院できない場合に備えて、連絡順位などバックアップ体制も整える。
消防機関には、救急隊から照会回数と経過時間などを連絡してもらうよう依頼する。
ほかの病院も受け入れの基準を職員に周知することなどを報告。市医師会は十月オープンする救患センターで「軽症患者を受け入れて、救急病院の負担を減らす」とした。
県立中央病院の対応について、市医師会の馬瀬大助会長が「勤務医の労働環境が悪化することが心配」と指摘。同病院の飯田博行院長は県に「医師の確保は『長期的』に取り組むのではなく、すぐにやってもらわなければ困る」と求め、会議後「県立中央病院も来年度に救急医を増員したい。改善策実行に最大限努力する」と述べた。 (山田晃史)
◇3病院搬送拒否死亡問題◇ 6月30日午後7時半ごろ、富山市開の県道で、同市藤ノ木の無職瀬川浜子さん(73)が軽乗用車にはねられ、足を切断する重傷を負った。しかし、富山市民、富山大付属、県立中央の市内3病院が救急搬送を断った。1時間半後に約25キロ離れた高岡市の厚生連高岡病院に運ばれたが、出血性ショックで同10時半ごろ死亡した。
県が4月から運用する基準では、照会が4回以上または搬送先が30分以上決まらない場合は「県立中央と厚生連高岡の2病院のいずれかが受け入れに努め、受け入れ先を調整する」としている。
突っ込みどころ多彩すぎですが
1.ただのつるし上げですよね?
お題目が「対策会議」とか「再発予防会議」でなくて「連絡会議」の時点ですでに県から一方的な要求が「連絡」されるだけなのは容易に想像できますがw
しかし、肢切断に対して「当番病院:パンク」「当番外の大学病院:手術中」「当番外の県立病院:医師不在」って、完全に詰んでるんですが、これで受け入れ可能な市外の病院へ速やかに搬送って誰か悪いですか?
はっきりいって、ただの選挙目当てのパフォーマンス以外のなにものでもないですね…
2.明らかに逆効果な「対策」
そんな会議で、いつものパターンに反して唯一まともなことを言ってるのが、市医師会です
そもそも、こんな事になったのは要求される病院機能に対して勤務医が不足しているのが原因です
そんな「医師不足」への対策が「労働強化」って旧日本陸軍の亡霊以外のなにものでもありません
3.もはやオンコールに非ず
えー。だいたいいつも労働問題で論争になるのですが、日本の医療業界においてはオンコールは勤務時間ではない(故に労働時間にはカウントせず賃金は払わない)となっているのですが、この新規定だと、誰がどう見ても当直だと思います。(海外ではオンコールは当直の一形態)
これは、グローバルスタンダードに乗っ取ってオンコールも当直と認め、労働時間としてカウントし、当直代も支払うという風にしないと、若手医師の敬遠や大量離職を招きますよ?
そもそも、県立病院の医師不足は、経営者である県の経営責任であるはずですが?
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