厚労省の医師2.4万人不足報道から日も経ち、だいぶ落ち着いてきたところで日医と全国医師ユニオンが対称的な声明を出したので紹介したいと思います
まず日医ですが声明の原文はこちら
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20101006_11.pdf
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20101006_12.pdf
報道では、日医は偏在を強調という内容ばかりが目立ち、そのことについてネットで批判されてますが、このpdf見るとそれらの報道や批判はいささか的外れと思わざるを得ません
日医の主張を要約すると
まず日医ですが声明の原文はこちら
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20101006_11.pdf
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20101006_12.pdf
報道では、日医は偏在を強調という内容ばかりが目立ち、そのことについてネットで批判されてますが、このpdf見るとそれらの報道や批判はいささか的外れと思わざるを得ません
日医の主張を要約すると
1.現在、医師数不足と偏在の二つの問題がある
2.医師不足数は日医の調査と厚労省の調査はほぼ同じ
3.しかし、2万数千人程度の不足なら、既に増員された定員で2020年には充足される
4.故に医学部新設は不要
5.というわけで残る問題は偏在です
という理屈なので、一応、筋は通ってるんですね
厚労省と日医の調査結果が100%信用できるなら、ですが…(厚労省の調査者が調査の不完全性を認めてるので、自然と結論も間違ってることになるのですがw)
これについては、既得権益の保護という目的はもちろんあるんでしょうが、それよりは厚労省へのゴマすりのようにも見えますねぇ
ちなみに医学部新設については、看護短大形式で各大学10名程度であればそれも可能でしょうが、日医の推測にあるような1学年120人とかはどう考えても無茶苦茶で、厚労省無視して強行しようとする文科省大臣は、ゴシップ見るまでもなく大学との「不適切な関係」を疑いたくなりますw
つーか、厚労省無視して医学部増やしても、国試合格者は絶対増えないのですがwここ、重要です
さて、一方のユニオンですが、原文はこちら
http://union.or.jp/30/2010107.html
言ってる事は前回の私の主張とほぼ同じですが、私が一つ見落としていたことが指摘されてます
今回の調査は、あくまで求人数ですので、
「すでに病院がない地域では必要医師数は0とされてしまう」
わけですね…いや、これは盲点でした
まあ、そういう地域に診療所はともかく病院を維持するべきなのかって別の議論はありますがw
で、日医とユニオンで対称的なのは、
日医:必要医師数は1.1倍
VS
ユニオン:必要医師数は1.5倍
ってとこですね。
これについては、私は明確にユニオンを支持します
理由ですが、皆さん以外と気づかれてないようですが、医師を1.1倍にしても労働力は1.1倍にならないですよ?だって、女性医師が増えますから
(という風に書くと勘違いされそうですが、別に私は女性蔑視ではありません。21世紀にもなって、子育てしながら働けない環境の方がおかしいのですが、それと計算は別問題として切り離します)
これについては、私は明確にユニオンを支持します
理由ですが、皆さん以外と気づかれてないようですが、医師を1.1倍にしても労働力は1.1倍にならないですよ?だって、女性医師が増えますから
(という風に書くと勘違いされそうですが、別に私は女性蔑視ではありません。21世紀にもなって、子育てしながら働けない環境の方がおかしいのですが、それと計算は別問題として切り離します)
ちょっと計算しましょうか
日本の女性医師数は2004年で16.8%です。現在は、まぁ今は多少増えてるでしょうし、計算しやすいので下駄履かせて20%としておきます。しかし、今は医学生の男女比はそれどころではなく、半々に近づいています
現在の医師数をX、男性の労働力をA、女性の労働力を0.6Aとしましょう
現在の労働力はX×0.8×A+X×0.2×0.6A=0.8XA+0.12XA=0.92XAです
では将来、医師数が1.1Xになったとしましょう。男女比はもちろん半々です
1.1X×0.5×A+1.1X×0.5×0.6A=0.55XA+0.30XA=0.85XA
…おや?医師数は1.1倍になったのに、医師の労働力は低下してますね?
ではOECD並に医師数を1.5倍に増やしましょう
1.5X×0.5×A+1.5X×0.5×0.6A=0.75XA+0.45XA=1.2XA
これでやっと労働力が1.2倍になり、現在不足している労働力を何とか補えるレベルになりましたね
不足しているのは労働力です。単なる数の問題ではありません。それは決して間違えてはいけないのです
日本の女性医師数は2004年で16.8%です。現在は、まぁ今は多少増えてるでしょうし、計算しやすいので下駄履かせて20%としておきます。しかし、今は医学生の男女比はそれどころではなく、半々に近づいています
現在の医師数をX、男性の労働力をA、女性の労働力を0.6Aとしましょう
現在の労働力はX×0.8×A+X×0.2×0.6A=0.8XA+0.12XA=0.92XAです
では将来、医師数が1.1Xになったとしましょう。男女比はもちろん半々です
1.1X×0.5×A+1.1X×0.5×0.6A=0.55XA+0.30XA=0.85XA
…おや?医師数は1.1倍になったのに、医師の労働力は低下してますね?
ではOECD並に医師数を1.5倍に増やしましょう
1.5X×0.5×A+1.5X×0.5×0.6A=0.75XA+0.45XA=1.2XA
これでやっと労働力が1.2倍になり、現在不足している労働力を何とか補えるレベルになりましたね
不足しているのは労働力です。単なる数の問題ではありません。それは決して間違えてはいけないのです
そこのところに言及する医師組織が見当たらないのが非常に気がかりです…
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