診療報酬2億円返還へ 八戸市民病院
青森県八戸市民病院は26日、看護師配置の算定などに不備があったとして、2007年9月~08年8月の診療報酬計約2億317万円を返還すると発表した。東北厚生局と青森県による特定共同指導で過大請求が判明した。
市民病院によると、返還する診療報酬は健康保険組合など保険者分が6818件の約1億9310万円、患者分は2615人、4461件の約1007万円。
市民病院は入院患者7人に対し看護師1人を配置する「7対1看護」に基づき、診療報酬を請求している。本来は外来施設扱いの「急患室」を入院施設と解釈し、同室で診療を受けた患者を入院患者として診療報酬を算定するなどしたため、東北厚生局から「算定要件を満たしていない」と指摘を受けた。
保険者には今後発生する保険料と相殺し、患者には口座振り込みなどで返還する。
2010年11月27日土曜日
要は、外来ベッドを入院ベッドとして申告することで、外来ナースの一部を入院患者用ナースとして「7:1看護」としていたってことでしょうか?
非常にわかりにくい記事(というか、この手の記事はわかってない人間が書くからさらに意味不明になる…)ですので推測でしかありませんが、単年度分だけで6818件、約2億円相当ですから、多分間違ってないとは思うのですが?
2008年9月以降の記載がないのは、調査中なんでしょうか?
しかし、これ「返還する」で済まされちゃうのが病院ですよね…
普通の企業でこんなのやったら「詐欺容疑」とかつくと思うのですが?
いくらサイフが厳しくたって、嘘ついて金取ったり、払うべき給料を払わない(NARAとか)とかしたら、それはれっきとした「犯罪」ですので、皆さんご注意を
さて、この市民病院ですが、何度か聞き覚えある名前だし、なんか比較的最近聞いたことあるような気がしたんでググってみたらこんな記事出ました
2010年8月21日(土)
八戸市民病院が黒字転換/09年度
八戸市民病院は20日、2009年度事業会計の概要を発表した。診療など病院事業の収支を示す収益的収支は、入院・外来収益の増加などにより2億5947万円の黒字となり、1997年に現在の田向地区に移転新築して以来初の黒字を計上した。累積赤字は前年度比1.9%減の132億3330万円となった。
入院・外来患者の診療収入などによる事業収益は約145億円で、前年度比6.2%の増。延べ患者数は入院が同1.8%増の約19万2千人、外来は同10.2%増の約21万5千人だった。
また、市一般会計からの繰入金が前年度を12.4%上回る約19億3千万円だったことも事業収益の増加につながった。
一方、給与費などの事業費は約142億4千万円で前年度比2.8%の増。医師が前年度から11人増え83人となったことで給与費が増え、患者数の増加により診療に伴う材料費も増加したが、各種燃料に使う重油の値段が前年度に比べて安値で落ち着いたことなどから経費が削減され、事業費全体の伸び率を抑制できた。
同病院管理課の担当者によると、単年度黒字の計上は「移転新築直前の95~96年度以来ではないか」という。今後の経営の推移については「新築から13年がたち、MRIやCTなど老朽化した設備の更新に取り組む必要がある。楽観視できる状態ではなく、引き続き健全経営に取り組みたい」と説明した。
なんていうか…その、黒字化はいいんですけど、
「入院・外来収益の増加」
ってのは真っ当な手段での増加なんでしょうか?
去年も同じことやってたなら、違反分返還したら赤字転落じゃね?
1匹見ると~と疑ってしまいますが、まぁそこは追求しようがないので置いといて、それよりも突っ込むべきところがあります
「市一般会計からの繰入金が前年度を12.4%上回る約19億3千万円だったことも事業収益の増加につながった。」
ということですが…えーと、ここでちょっと解説入れましょう
実は、病院の「収入」には、いわゆる「補助金」が組み込まれてます
つまり、この文章はぶっちゃけるなら、「ママからお小遣い多くもらえたから財布の中身が増えた」っていってるだけです
具体的に計算すると、市からのお金は08年度が17.1億で09年度が19.3億………黒字分の84%が繰越金の増額じゃないですか?!
自治体病院が自治体にとってどれだけ金食い虫かよくわかりますが、
これを「黒字転換」といっていいんでしょうかねぇ?
まぁ、色々努力↓はされてるみたいですけど?
市民病院「診療費納入通知書・領収書」への広告を募集
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/index.cfm/14,4868,71,html
2007年3月22日(木)
八戸周辺自治体で協議を/病院で格差料金
八戸市民病院は、七月一日から個室の入院室料や分娩(ぶんべん)料を市民と市外の患者で格差をつけることになった。県内の自治体病院では初めての試み。果たして、患者に料金格差を設けることが中核自治体病院になじむのか、大きな問いを発している。
同病院の考え方は、八戸市民は税金を繰入金として同病院に毎年入れており、それと応分の金額を市外の利用者にも負担してもらおうというものだ。
病院建設費や高度医療機器整備の償還金などを含め、八戸市の一般会計からは、年間およそ二十億円が同病院事業に投入されている。それは同病院事業収入の15%を占める。
今回の個室入院室料の割り増し分も、それに合わせ15%に設定した。市民と“同率”の負担を市外患者にもという理屈だ。分娩料は料金改正で全体が値上げされるため、市外患者の負担は10%に抑えたという。
なんというか、たくましいというか、なりふり構わず収入を増やそうという病院(というか、経営者の市?)の姿勢というか執念が見えます
きれい事だけで病院経営できる時代ではないのは事実ですが、一つ、疑問がわきますよね?
例年赤字だったとしても、そもそも、なんで132億もの累積赤字抱え込むことになったの?ってことです
こういうときの「主犯」って、たいていが病院建築費だったりしますが、この病院の建設費用は…あれ?正式な金額出てこないな?300億とかいう噂もあるけど、それだと1床あたり5100万?とかいう自治体病院でも最高クラスの金額になるが、あり得ない金額じゃないですね(ちなみに民間は1床あたり1000~1500万です。自治体病院は何故か3000~5000万になる)
…おや?なんか検索に引っかかりました
http://ja.wikipedia.org/wiki/大島理森
政策秘書が公共工事
2002年に、政策秘書が公共工事などに絡み数千万円の口利き料を得ていたとの疑惑が浮上した。政策秘書は八戸市民病院や八戸赤十字病院、JR八戸駅駅舎のほか町村などの工事にも絡み、「営業手数料」などの名目で口利き料を得ていたとされる[14]。事務所は「本人からは『心配ない。きちっと対応したい』という連絡があった。事務所としての対応もこれから詰めていく」とコメントしていたが、2003年3月の農林水産大臣辞任へと繋がった
…あれ、普通に病院の収支の考察するはずだったのに、なんでこんな香ばしいネタばかり引っかかるんだろ(-_-)
おまけ
初期臨床研修に向けてのメッセージ
http://www.hospital.hachinohe.aomori.jp/sb.cgi?cid=18
ん???
またネタみたいな香ばしい文章が並んでますが、なんか記憶に引っかかるな…
うに?
ウニ丼無料の日をつくったら研修医増えたっていう病院ってここか?!!!